鍼を極める

リケン鍼灸針は切皮し易い当りの柔らかさ・微妙な運針に大切な【しなり・ねばり】で高い評価を頂いております。金属メーカーより巻線で供給された材料は弊社で直線に加工され裁断されます。

1種類の太い線種:0.60mmから径が違う10種類以上のダイヤモンドダイスを通し多段階の工程を経て使用する鍼の番手の径まで徐々に縮小し直線にして行きます。

現在ほとんどの場合、鍼体は金属メーカーで予め太さ別に加工され巻線の状態で鍼メーカーに供給されますが、弊社では全ての種類の鍼に1種類の太い線種からの独自の製法を貫いて直線化しております。

なぜ手間がかかる多段階の工程を自社で繰り返すのか?

鍼にとって最も大切な延性展性【しなり・ねばり】はこの多段階の工程で金属の組成を変化させ、つまり金属を鍛えることで生まれるからです。「しなり」により入力された反作用を逃がし当りが柔らかく、切皮負担が少なくなり、付着部や骨際の微妙な雀啄や掃骨、一旦骨に当て筋肉に沿わせて湾曲させるなどの絶妙な運針が可能になります。

「ねばり」による弾性がありリズミカルで、患者さんにとっても楽な運針をもたらします。

また局所痙攣・収縮(Local twitch)等の筋肉の不意な反応をかわして安全な鍼治療を担保します。

製法の違いによる見た目は変わりませんが私どものこだわりの大きな部分です。

弊社では現在でも銀鍼・金鍼はダイヤモンドダイスとヤットコという昔ながらの道具を使い全ての工程を職人の手仕事で行います。ステンレス針に於いても多段階の細分直線加工を行います。いずれも最後の直線化工程の力の入れ具合とタイミングが更に重要で、小引きでタイミングを定め最後に程良い力加減で一気に引きます。強すぎると切れたり弾性「粘り」がないものになります。職人の妙技です。

また、斜刺・横刺での切皮を意識し肩の部分の形状に工夫を加え、特に3寸以上の中国針では2工程を加えた独自の鍼先研磨加工によりスムーズな運針と太い番手での切皮痛の軽減に貢献します。鍼柄の端にも削り出し式で丸みをつけ施術者にも患者さんにも優しい鍼を目指しております。

リケンディスポ針では、多段階直線加工の工作機械を独自で開発しました。リケンの特徴である【しなり・ねばり】を備え、鍼の太さごとに鍼柄の内径を替え、鍼体に比べ柔らかい金属-真鍮を鍼柄に採用しておりますので、カシメ接地面を増やしカシメの安定とともに針先の微妙な情報と力加減を指に伝えます。患者さんにも施術者の力や気の加減を伝え絶妙な運針に貢献します。

姉妹品の8P針や円皮針・皮内針も全て同じ多段階直線工程で鍼体を制作しております。金属の延性展性を高め、耐用年数を伸ばし5年の使用期間を保障しております。